ねぇ?また泣いてるの?
…いい加減気付けばいいのに。
「英ちゃん…。また駄目だったよ…。」
がそう報告するのはいつもの事で、もう何回目になるのだろうか。
「ふ〜ん?それで?」
「冷たいな、英ちゃんは!幼なじみが失恋して傷心に浸ってるってのにさ。」
「それだけ減らず口が叩けるなら問題ないでしょ。」
「ふん、何よ。自分はさ、顔が良くて、頭が良くて、その上スポーツまで出来て?
女の子なんてより取り見取りなんでしょうね!あ〜、羨ましい!」
「お褒めに与り光栄だね。」
「そうやって、軽くあしらっちゃう辺りもムカつくな!」
「はいはい。それより早く本題に入ってよ。
は俺に話を聞いてほしくて来たんでしょ?」
「…なんか私、蔑ろにされてない?」
「気のせいだよ。俺がを蔑ろにした事なんて一度もないでしょ。」
「なんか腑に落ちないけど…わかった。
んとねぇ、今回好きになった人は30代の人でね、英ちゃんの試合見に行った時に出会ったの。
でね、思い切って告白したの。
そしたらね、その人実は結婚しててもう子供もいるんだって。
しかも、いつも英ちゃんの試合見に行ってたのって子供さんの応援に来てたんだって!」
「それに気付かないも馬鹿だよね。」
「今日の英ちゃん冷たい。」
「そう?いつもこんなんでしょ?」
「いつもだったらもう少し慰めてくれたりするもん。」
「の愚かさにほとほと呆れてるからじゃない?」
「もういいもん。」
そう言って不貞腐れた。
何でこいつはいつも実らないような相手ばかりを選んで恋をするのだろうか。
そのおかげで、俺の恋も実らないまま。
ハッピーエンドじゃ終われない
+++あとがき+++
続きを書こうか、ここで終わらそうか迷ったあげく、この話はここで終わったほうがいいのかなぁと思いここで終わりにしてしまいました。
読んでいる人には消化不良かもしれません。
でも、そういう話もたまにはいいよね!ということで;;
それでは、失礼しました。
2009/8/7