「ねえ、勇人。ちゅうしたい…。」
「えっ?!」
「とか言っちゃう女の子ってどう思うよ。」
「…。」
俺とは付き合っている。
でも、俺は野球部だしも野球部のマネジをしてるから忙しくて二人きりで会う時間も限られてる。
普段の練習のときはもちろん二人きりで話す時間なんてあんまりないし、休憩時間に話していても大概田島が入ってくる…。
付き合い始めた頃、帰り道は送るって言ったんだけど、方向が全く違うし練習で疲れてるんだからそんな事しなくていいのってはっきりと断られちゃったしさ。
…ただ、少しでも一緒に居たいなって思っただけなんだけどね。
まぁ、そんなわけで付き合っているけどまったく二人きりの時間はなかったわけだ。
だから付き合ってはいるが何の進展もなく、今までの関係の平行線上に居る感じだ。
そんな中、今日は珍しく練習が休みでを俺の家に呼んだ。
もし…、今の関係から少しでも進展出来ればなぁ、なんて淡い期待を抱きながら。
「ねぇ、勇人、聞いてるの?」
「あ、あぁ、ごめん。ちょっと考え事してた。」
「だから、ちゅうしたいって言ってくるような女の子ってどう思う?」
「う〜ん、そうだな。」
「いや?」
「いやって訳じゃないけど、すごいなとは思う。」
「勇人はそういう女の子苦手そうだよね。」
「まぁ、得意ではないね。」
そう言うとは少し俯いた。
そして何かを決心したのか、まっすぐに俺を見つめて言う。
「そっか…、でも私、勇人とちゅうしたいって思うよ。」
「えっ?!」
「勇人は、私とちゅうしたいって思わないかもしれないけど、わ、私は勇人とだったらいいって思う、よ。」
彼女の言葉で俺の体は自然に動き出す。
の紅潮した頬に惹かれるようにそっと手を添える。
そして僕らは優しいキスをした。
+++おまけ+++
「でもさ、もそうだけどなんで今の子ってキスって言わないでちゅうって言うの?」
「だ、だってさ、キスって言うとちょっと生々しい感じがするじゃん…。」
「でも俺はとちゅうじゃなくてキスしたいって思うよ。」
「勇人…。」
+++あとがき+++
栄口のいい人具合が全然でてないですね、この作品;;
次はもっといい人な栄口を書きたいです〜。
口調も勉強しなおしてまいります。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
それでは、失礼しました。2008/1/9