。」

名前を呼ぶと笑いながら振り返る。
この白い部屋にいる君は、とてもきれいだ。



日曜の午前練習のあと。
この部屋に来ることがここ数カ月、俺の生活の一部になっている。
この、一年中変わらない白い部屋の中で、唯一外の世界の情報を教えてくれる大きな窓を見ながら俺は話す。
今日もサッカー日和だった。



「結人にはいつも冷や冷やさせられてさ…。
 今日だってどんだけ上がって来てるんだって感じだよ。」

『でも、それが結人くんのいいところなんでしょ?』

「そうだけどさ…。
 自分でそれをわかってて、
 俺の持ち味は攻撃だからいいの!
 とか言ってる辺り性質が悪い。」


喋れない君の奏でる紙とペンの音と少し開いたから窓から入る風が心地いい。
書き終えるのを待ちながら、この空間を作る全ての存在にまるで誘われるように、うとうとして…


俺は言葉にするのが苦手だから、直接言うことなんて出来ないけれど、
君の事を感じていたいんだ…ずっと。
俺はサッカーばっかりで、なかなか一緒にいる時間も取れなくて、さびしい想いをさせていて、
それでも、サッカーは俺の一部だから。
たとえのためでも、捨てることは出来ないけど…
でも…
君と一緒にいたいんだ…ずっと。
約束なんて、それだけしかいらないから…
風が気持ちいい、この白い部屋で

俺は誓おう。

君とずっと一緒にいるって。







+++あとがき+++
自分の好きな某バンドの歌の歌詞をイメージして書かせていただきました。
というか、そのまま使っている場所もありますね;;
知ってる人はすぐピンとくると思います。
はい、野球熊さんです^^!
野球熊さんの歌は明るい曲調なのに、少し切ない歌詞や奥の深い歌詞が魅力的で大好きです^^
そのうち2番も続編として、形にしてみたいと思います。
他にもイメージして書いてみたい曲があるので、いつか書ければいいなぁと思います。
2011/1/27